介護福祉士の現状
現在日本は高齢者社会です。高齢化社会とは高齢化率が7%を超えた社会を指します。
令和4年現在で日本の総人口が約1億3000万人。
そのうち高齢者と呼ばれる65歳以上の人口は3700万人。(全体の約30%)
昭和の時代では現役世代4人が高齢者1人を支える構図だったのが今では
現役世代2人で高齢者1人を支えなければならないのです!
これだけ多くなった高齢者のお世話を誰がみるのか?
そこで必要になってくるのが介護福祉士なのです!
国家資格なはずの介護福祉士
そもそも介護福祉士って国家資格だって知ってました?
国家資格とは…「国の法律に基づいて各種分野における個人の能力・知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格」の事です。
これ…介護に興味のある人ならしっかり覚えておいてください。
年々合格率が上昇している介護福祉士試験
介護福祉士を取得するためには
- 改正前…介護業務の実務3年を行い国家試験を受験して合格。もしくは養成施設(2年以上)の卒業のみで介護福祉士を取得。※実技試験あり。
- 改正後…実務3年に加え、「介護福祉士実務者研修終了」という2つの条件を満たし国家試験を合格すると取得。※実技試験廃止。
つまり介護福祉士法が改正してからは実技試験が無くなった分所得難易度が優しくなっています。
過去10年の合格率一覧データを見ると合格率は57%~84%と推移していて難易度は低いと言えますね。
介護福祉士の平均年収
さて、これから介護福祉士を目指そうとしている人なら最も気になる質問。
「介護福祉士はどれくらい稼げるのか?」
というのをざっくりお答えします。
全国平均での答えですが…
年収397万円と言われています。平均月収だと33万円と言われています。
介護福祉士を17年間続けている私が個人的に思うことは
「正直そこまでもらっていない!!」
ですね(-_-;)。
介護報酬の改定により介護福祉士の給料は増加傾向にある…とは言われていますがはっきり言ってまだまだ他業種と比べると足りていないと思います。
介護福祉士を取り巻く環境
介護の仕事は人間と接する仕事とも言えます。
人間と接するコミュニケーション能力が必須という事ですね。
コミュニケーション能力が低いと人間関係にも悪い影響が出ます。
私が介護の仕事をしている時、特に苦労した人間関係を3つご紹介します。
職員VS施設
意外と問題があっても表に出にくいのが働いている職場、つまり施設です。
施設の方針と自分の価値観が上手にマッチしてないと働くのが苦痛で仕方なくなります。
特に上司や施設長が何十年も変わらない施設は注意が必要です。
「昭和の価値観から抜け出せない施設」
には注意しましょう。
職員VS利用者
働いている施設に合った利用者が入所しているならあまり問題は無いのですが施設が目先の利益のみ考えて誰でも入所させてしまうと働いている職員はかなり苦しい思いをします。
例えば
・リハビリをして自宅や後方施設に入所させるための施設なのに空室になるのが嫌で死ぬまで入所をさせ続ける。
・入所して欲しさに利用者、家族に対して不十分な説明しかしない。
等があり、利用者の問題行動というよりはその利用者に適した施設に入所できていない事で問題が大きくなっている場合が多いと思います。
職員VS利用者家族
上記の例にも記載した結果がここの問題になっていると思います。施設の都合で家族が適切な説明を受けておらず、さらに家族たちは高齢化した家族の面倒を見たくないという思いが合わさりとても大きな問題となっています。
職員と利用者よりも最近では職員と利用者家族との争いが最近多くなってきたと感じています。
まとめ
いかがでしょうか?「介護現場のリアル」ということで17年間介護福祉士として働いていた私が包み隠さず思っていた事を記載してみました。
かなり大雑把な内容になりましたが個別の問題点や逆に介護で働いて良かったこと等を記事にしてみたいと思っていますのでよろしければ今後も見て頂けると嬉しいです!
ここまでご視聴ありがとうございました!
コメント